開発ストーリー

400年の技術が、この形を可能にした。

陶器から磁器へ

素材を見直す

開発のきっかけは、株式会社CARAVANの堤さんからの一本の連絡でした。

以前から「理想のお湯割りカップを作りたい」という想いを持ち続けていた堤さんは、備前焼の作家さんに依頼し、長い時間をかけて理想の器を追い求めてきました。風合い、機能性ともに、すでに完成の域に達した一客が手元にありました。

そんな堤さんが、なぜ私たちに相談を持ちかけてくださったのか。

それは、「もっと多くの方に、このお湯割りの美味しさを届けたい」という想いからでした。手轆轤(てろくろ)で生み出される器には、一点一点に揺るぎない味わいがあります。しかしその分、作れる数にはどうしても限りがある。堤さんが求めていたのは、あの一杯の感動を、より多くの人の食卓へ届ける方法でした。

その答えが、400年の歴史を持つ有田焼の量産技術との融合でした。

素地づくり

課題

開発にあたって課題となったのは均一な厚みと滑らかな曲線を保ち、反復生産をすること。

なぜそれが難しいのか。

離型性

陶磁器は石膏型を用いて作られます。図の左側のように型から抜ける形状だと容易なのですが、酎呑みは入り込んだ美しい曲線が命。どうしても妥協したくありませんでした。

試行錯誤を繰り返し・・・

「真っ直ぐ作って後から削り出す。」

2段階削り+曲線仕上げ

削り出し

均一な厚み。柔らかい曲線。職人の手による繊細な加工が、ひとつひとつの酎呑みに独特の風合いをもたらします。

伸びやかな曲線

職人技の積み重ねで理想のかたちが実現できました。機能性と美しさを兼ね備えた酎呑み。性別を問わず、どんな暮らしにも調和するデザインです。